私たちは「相手を大切にする」….という教えは受けてきましたが、「自分を大切にする」ことを学んできた人は少ないようです。自分を大切にできないことが、生きづらさにつながることは多いです。では「自分を大切にする」とはどういうことなのか?分解してみました。
「相手の立場にたってものを考えなさい!」
「自分のことばかり考えないで!」
「自己中心的ではダメ!」
・・・・と私たちは、小さい頃から相手を優先するような態度を教えられることが多かったように思います。
一方、「自分を大切にする」ことについて教えられてきたでしょうか?
大人になってから「自信が持てないのは、自分を大切にしてないから」などと言われても、今さらどうすれば良いかわからないという人も多いと思います。ここでは「自分を大切にする」というのは具体的にどういうことなのでしょうか?
「大切にする」を明確にする為にまず、「自分を大切にしていない」というのはどのような状態なのかを記します。
「自分を大切にできていない」ということ
日ごろ「自分を大切にしていない」ことなど実感せず過ごしていると思います。今、少し手を止めて自身と向き合い、心の中のあなたの声に耳を傾けて下記をチェックしてみてください。
どのくらい当てはまる項目があるでしょうか?
人の顔色を見て物事を判断する
人の意見で自分の意見が変わりやすい
相手を最優先する
物事によらず妥協することが多い
他人との比較で落ち込むことが多い
完ぺき主義で行動する
頼まれると断れないことが多い
自分の考えだけで決断することが難しい
変化する状況を怖れてしまう
相手の感情(悲しみ、怒りなど)を自分のせいだと思いやすい
人生の大切な事柄を自分で決められない
自分の失敗を責め続ける
自分を好きになれない
他人と自分との境界を適切に設定できない
自分の限界がわかっていない。限界を設定していない。
「自分を大切にする」ということ
上記の中でどのくらい自分を大切にしていないかということが確認できたら、次は「自分を大切にする」ということについてみていきましょう。
自分の考えを素直に誠実に表現する
他人と自分を比較するのではなく、相手との違いを認められる
自分の失敗を責めるのではなく、学びとして今後に生かす
自分にウソをつかない(自分と向き合い正直な答えを導き出せる)
自分のしたことに最後まで責任を持つ
嫌な事、都合の悪い事、自分に不利益になることを断れる
相手の考えに惑わされにくい
その場しのぎの行動をとらない
答えを先延ばしにしない
ありのままの自分を受け入れられる(弱み・弱さを認められる)
湧き上がる感情(ポジティブ・ネガティブを問わず)をも抑えず受け入れる
自分の人生を自分で決める
外部からの情報だけに頼らず、自分の心の声を信用できる
自分の楽しみを知っている
楽しみを探す姿勢を忘れない
今、生きていることに感謝できる
上記の内容を実践するにあたっては、もちろん「相手に迷惑をかけない」「相手を傷つけない」ということが前提になります。
しかし、人と関わりを持つとき、どんなに気をつけていても、自分の意識していないところで傷つけてしまっていることがあります。その時は、傷つけたことを正直に認め、分かり合うことにエネルギーを注ぐ….そんな選択をとってみてはどうでしょうか。
傷つけないように自分の思いを表現せず感情を抑え込むより、対人関係の中では傷つけ傷つけられることがあること知ってください。そして、発言に責任を持つ誠実な態度を心がけることで、自信は育っていくのだと思います。
自分を大切にするために必要なものはこちら⇒自分らしさを支え、育てる存在