「過去と他人は変えられない」と言われます。
確かに客観的事実としての過去は変えらいことは、みんなわかっている。
でも、その考え方を手放せない。そんな時の思考の持って生き方について綴っています。
記憶の影響
記憶は真実ではない
私たちは、起きた出来事をありのまま捉えているのではなく、自分なりに解釈し記憶に留めているようです。その解釈(思い込み)によって出来上がるストーリーのことを“自己物語”と呼びます。
人は
「良くない出来事をたびたび経験する私は不幸」
「幸せなことばかり起こるあの人は幸せ」
…とこんなふうに結び付けてしまうことがあります。
ネガティブな出来事は不幸をよぶのか?
上記の思考を覆すような内容が1996年に報告せれています。
ネガティブな経験と現在の幸・不幸は必ずしも関係しないという内容です。
私たちの気分は過去をどのように想い出すかによって影響されます。そして、過去の捉え方については、「今ここ」の心の状態が反映されているということを意味しているようです。
記憶は変容する
つまり、今現在の気分が過去への想いに大きく影響を与えているということになります。これを知ると、過去の出来事だけの問題ではないような気がしてきましたね。
客観的事実としての現在…というよりも私たちが「今」をどう捉えているかが過去への記憶を変え、ひいては未来をも変えてしまうとも言えるわけです。
一昔前「自分探し」という言葉が流行りました。しかし、不確かでつかみきれない自分を探すより、「自己物語」がどう創り出されたかを探ることの方が真の自分が見つかりやすいかもしれません。
自己物語(思い込み)を振り返る
ネガティブな影響を受け落ち込み続けるか、解釈を変え光に続く未来を創るか・・・これは私たち自身が選択できることがわかりました。
また、私たちの気分は、自己物語(思い込み)によってできた過去の解釈や未来予期によって作られる。それが、言動へとつながる….そんなふうにいうことができます。
人生は客観的事実によるものではなく、私たちの心の中の事実によってつくられている….と考えると、心の中の事実は、私たちの見方によるもので、私たち自身にしか変えることができないことがわかります。
過去をひきずり、過去に縛られ、「今ここ」を生きられていないと感じているなら、自己物語(思い込み)について見直す方に目を向ける必要があります。
今後たどる道に光を見出すためにはどうすれば良いか?という思考で「今ここ」に生きることで、過去の変容が望めます。
ネガティブな影響を受けるものの捉え方について、一度下記ページを覗いて頂けると幸いです。
≫≫軽やかに生きるために知っておきたい捉え方のクセ