2022年も半年が過ぎました。
コロナ禍が収束しつつある今、社会情勢にも大きな変化の波が押し寄せ、不安を抱く人が増えているようです。
どの時代でも、全てが安泰というのは、難しいですが、不安になる気持ちには、何か傾向がありそうです。
今月は、心の安定・不安定について、私の経験を混じえてつぶやきます。
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ここ最近での変化といえば、
・円安や物価上昇などに伴う先行きの不安
・仮想通貨やブロックチェーン、WEB3等
資産形成につながりそうな仕組みの恩恵
に預かる人・そうでない人
・アフターコロナの働き方では、在宅ワークをうまく利用する人、そうもいかない人
悲喜交々の様子が繰り広げられています。
状況の変化によって、良い波に
≫乗っていると感じ、安堵する心理
≫うまく乗れない、と焦る心理
これらは対局のようでいて、似た傾向を感じます。
それは、
「みんな一緒」
という多数派からこぼれ落ちていないかどうかを基準にした心理だと感じるからです。
そして、
それらの情報を得るため、ネットから離れられないという人も多いのではないでしょうか?
この「みんな一緒」という、ある種の安心感は、時代を超えて存在するようです。
というのも
私たちは、コロナ禍を大変だと嘆きながらもみんなに降りかかった災難だと受け止め、国をあげてステイホームに努めました。
また、
時代は遡り80年以上前、死を分ける悲惨な戦争体験ですら、国民全てに起きていることと受け止め、耐えるだけでなく、命を差し出す先人たちの姿があったのです。
死が目前に迫る激動ですら耐え抜く私たちが周囲との比較で脆くもくずれ、自殺さえ考えてしまう。
何が、こうさせるのでしょう?
それは
【みんなと一緒でない不安】
から来る心理が影響しているようです。
周囲と比較して、
他人は持っているのに
自分は持っていない
その状態は耐え難く、大きな不安に繋がるのでしょう。
中でも、
金銭的余裕の差については、一番の比較になるでしょう。
「お金持ちは幸福になれて
そうでない者は幸せにはなれない」という思考。
もちろん、金銭的余裕が心の安定に深く関わるのは当然だと思います。
ただ、
それだけが幸・不幸に紐づいている…..
そこに生きづらさを感じます。
なぜなら
【みんな一緒】の仲間入りができてもそれは多数派に属しただけの気休め的安定でしかないからです。
世の中の流れや常識は個人ではどうにもならない大きな力によって価値が変わることがあります。
もちろんお金は、幸せの必要条件です。
でも、それ一点に心と時間を使ってしまうことが、実は不安に繋がるのだと、この時代にいっそう強く思うようになりました。
ずいぶん以前ですが、
私には、金銭的余裕が幸せに繋がるわけではないと実感した経験があります。
それは、パートナーの他界数年後のことです。
別れから数年が経ち、母子家庭ながら余裕のある生活ができていた時の話です。
寂しい気持ちが癒えてもよさそうな年月が過ぎたはずなのに、顔中には大きな吹き出物ができたり、原因不明の体調不良に病院を梯子していました。
実家は近くに在り、何不自由ない暮らしでしたが、安心や幸せとはほど遠い心の状態で、焦りは大きくなるばかりでした。
パートナー他界により、私は、自分の力が及ばないところで人生に変化が起きることを痛感しました。
そして、生きる拠り所を外に求めるのではなく、それを自分の中に見つけたいとあがいていました。それだけではなく、生きる価値さえ見出せない焦りは、子育てや友人とのおしゃべりで紛らわすことはできず、身体に表れたのだと思います。
そんな中、救いを求めたのが読書でした。
図書館に通い、いろんな本を読み漁りました。それは、偉人の伝記や心理学など多岐に渡ります。
成功した人の本も読み、学びにはなりました。
でも、直接の行動につながるような希望には結びつきませんでした。自分の力量とはかけ離れたものを感じたからです。
一方、
行動に結びついたのは、心身の回復につながる色彩心理の書籍でした。本の内容を実践し体調が回復したことで、同じような症状に苦しむ方に拡散したいと考えるようになったのです。
このことは
自分の努力が誰かのためになるかもしれないという希望につながり、生きる勇気が湧いてきました。
その後、
何の知識もない中、色彩心理学の先生数人に電話をして、師と仰ぐ方に巡り合いました。同時にカウンセリング心理学に一層力を入れるようになりました。
体調不良で仕事を辞めていた私は、回復した後も、仕事に復帰しないまま、しばらくの間は色彩心理学とカウンセリング心理学の学び
に没頭しました。自分が価値あると思うものにほとんどの時間を割いた期間でした。
貯金を切り崩し過ごした、この約2年間で、【みんな一緒に】という多数派思考は消え、自分の感覚を拠り所に生きるようになりました。
今でも私に勇気をくれるのは
「努力することで達成するかもしれない」というささやかな光を見つけた時に湧き上がる希望です。
そうして
他の誰でもない自分が、価値あると思うものに時間を使うことが、結局は心の安定につながると思えるようになりました。
世の中は移ろい、様々な価値が変動します。
他人の表面的豊かさを羨み、それに追いつくために時間を使うことがどれほどの安定につながるのか?
頭でわかっていながら、時間をお金に換算する切り売り的な思考が常となってしまう。
それが多数派の考えであり、常識的と言われる行いなのかもしれません。
でも、
人生スパンで考えた時、
流れるように過ぎる日々の時間
確実に減っていく生涯の残り時間
周囲の変動に振り回されない心の安定を得たいと考える時、どんな思考に至るでしょう?
誰にとっても限りある時間、
何に価値を置き、費やすのかがカギになります。
あなたは
誰かのためになることで
お金を出してでも体験したいこと
何か思い浮かびますか?
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