「好きなことをしたらいい」と言われても、それがわからない。そんな方に自身を振り返ることで「これに興味があったんだ!」「確かにコレをしている時には時間が早く過ぎる」というような傾向を見つける手立てをお伝えしています。
あなたの一番したいことは何?
あなたの目指すものは何?
このタイトルに惹かれてページを開いて下さったあなたは、この質問に困ってしまう状態にあるかもしれません。
「〇〇をしようとプランを練っています」と、希望を胸に突き進む人を羨ましく思っているかもしれません。
そのような状態には「したいことを見つける」ために自身を振り返る視点があります。
それは
「使途不明な時間&お金」
を見直してみることです。
悩みを浮き彫りにする時代
親の跡を継ぐことが当然とされていた時代の人は、選べない不自由さと、迷わなくて済む安心の両面をもっていたように思います。そういう意味では、昔の人は決められた道を努める(務める)ことで人生を形づくれたのかもしれません。
一方現在は「給料が入り生活ができればいい」・・・というだけではなく、自分を生かせる仕事は何なのか?と「選択の自由」と「選択しなければならない責任」を負っています。
….というのも、終身雇用の梯子は外された上、高齢社会に突入した日本では、人生の坂は一つではなく、シニア以降にも長寿の坂が待っているからです。数十年単位の坂を惰性で登るのか、楽しみを持って登るのか?
それを想う時、仕事・プライベートを問わず、これまで以上に「自分のしたいこと」をお座なりにできなくなってきたわけです。
坂の上の坂
何不自由ない暮らしてはいるけれど、充実感が持てない。
時間ができてもしたいことがない。
ダラ〜っと過ごしてしまい、後悔する。
そんな気分もたまにならイイ。
でも、
いつもそう…..ならこの機会に考えてみませんか?
高度成長期を現役世代として働いた方なら、終身雇用の恩恵に預かり、坂の上の坂について深く考えないかもしれない。
しかし、
昭和40年以後に生まれた人はそうはいかなくなりました。
誰にも与えられたインターネットというツール、
自分の姿勢次第で情報の量、質が変わり、それと共に人生の質を変えることができるようになったからです。
時代を問わず、
損得勘定抜きで自分の好きなことを人目かまわず、結果気にせず突き進んでいる人が居ます。そんな人に出会うと「上手に命(時間)を、使ってるなぁ」と憧れにも似た気持ちが湧いてきます。瞬間、瞬間にエネルギーを注ぎ、夢中になっている様子が伝わってくるからでしょう。
向き合うことを避けている
「私 本当は何がしたいのだろう?」…と思いながらも、この問いに本気で向き合わない人が多いのはなぜか?
それは
「考えなくても、生きていける」ということと「無意識の生存予想」。
ここで言う「生存予想」とは、1ヶ月後1年後も5年後10年後も、現在同様生きていると思い込んでいること。年齢を重ねた不自由は少し考慮するとしても、まだまだ生きていると思うことで向き合うことから距離を置ける。そんな感じじゃないかと思います。
「死を想う時、命が輝く」という意味はわかる。
でも、死に直面していない今、ビビッドには感じにくいです。
だからこそ、折に触れ、思い出したい思考です。
向き合うって?
「折に触れ….」なんて言われても困ってしまうばかりだ….というあなたへ思い出してほしいのが冒頭にお伝えした「“使途不明時間&お金”を明確にする」こと。
要するに
「生活の中で何に一番 “ 時間とお金 ” を使っているのか?」
ということです。
買うことも借りることもできない「時間」
生活にも人間関係にも必要になる「お金」
これらの使い方であなたの生き方の傾向が掴めるはずです。
この2つの使い方を振り返り、何を思いますか?
意識していないとどんどんなくなるものでもあり、他人からも見えにくく、自己管理が大切なことです。
さて、そこで
(1)「これではいけない」と思うなら、
≫≫変えていけるよう具体的な行動を考えるチャンスです
(2)「意識はうすかったけど、○○に費やしているのか」と、明確になったことについて、今後、どう深めていくのか?いかないのか?について考える
このように使途不明時間&お金をはっきりさせることで今後の明暗が決まります。
▼携えていたい必要な目は?
自分を振り返りたくても、その方法がわからないということもあります。そこで直接的視点の「時間とお金」の他に、包摂的な視点として下記3つの目も参考になさってください。
▼自分を捉える3つの目
・現状を俯瞰して観る…鳥の目
・目の前のコトに注力する….虫の目
・両方考えながら、流れを読む….魚の目
▼それでもしたいことがわからない
ここまで読み進めてきたが、それでも何もする気が起きない。そんなこともあります。体調がダウンしていて動けないということもあります。ちょっと読んで、行動に….なんて、できる方が特異なのかもわかりません。
では、
とりあえず目先を変えることだけを考えてみる。
目先というのは、ここ30分、1時間ほどのことです。
今まで「やってみたい!」と思いながら結局やれてなかったことに手をつける。「どうせ続かないだろう」なんて先読みはしないほうがいい。
とにかくやってみる。
小さなことでもいい。
いや、小さなことの方がいい。
実行しやすいから。
本当に軽く軽く軽~い気持ちで。。。
エネルギーは、使えば使うほど溜まり、じっとしていては溜まりにくいといわれます。
手の届く範囲の片付けでもいい、少しの変化を感じてください。
公開:2015.4.28
改編:2021.12.16