話題が見つからない相手との会話はコレで大丈夫

メルマガより


顔見知りだけど、よく知らない間柄…そんな方と不意に時間を共にすることになった時、話題に困ることがありませんか?そんな時に必要なのが、適度な距離感で話せる話題。人の心理にうまい具合いにハマる話題のポイントをつぶやきました。
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共通の話題がない人との時間、
あなたはどんなふうに過ごしていますか?

今の時季なら
「暑いですねぇ」とかお天気の話から始めませんか?

多くの人が何気なく話題にする
「天気について」….

なぜそれを話すのか?

当たり前過ぎて気にしていなかったけど、
改めて聞かれると
「当たり障りないから…」としか応えられない。

そんなことはないですか?

ただ
当たり障りないからと言って、見たらわかる話を飽きもせず、
私たちはなぜ繰り返しているのか…

そんな疑問を持ったことはありませんか?

この疑問について、深掘りしている番組が
ありました。男性2人が掛け合いで話して
いるポッドキャスト「ゆる言語学ラジオ」です。
以前から好んで聴いています。

お天気の話から始めることなんて当たり前過ぎて考えてもなかったのですが、人間の
心理を突いている番組内容に興味をそそられました。

そこで今月は、
私たちが「天気」を話題にする心理から、関係が浅い人との雑談で気をつけたいルー
ルについて、番組からピックアップした内容をつぶやきます。

—-

知り合いだけど親しいわけではない関係の方はいますか?と聞かれて
あなたはどなたのお顔が思い浮かびますか?

同じ職場だけど、個人的な話はしない人とか、
同じサークルだけど、直接話したことがないとか…

知ってるけど友だちというほどではない関係って、まぁまぁあります。

そういう関係の人とでも、
不意に時間を共にすることになった時、話題がないからといって、黙っていると気まずくなります。
そのようなシチュエーションでなぜ「お天気の話題」が良いのか?

これについて、番組ではこんなふうに解説さていました。

それは、
「程よく接近し、程よく離れて居たい」という私たちの願望を満たしてくれるからだ…ということです。


例えば
・関係あることを言いたいけど、関係ありすぎても困る
・同意は得たいけど、なんでもいいわけではない
・立ち入りすぎず、反論されない
 その場に関連し、連帯感が高められる

加えて、
 誰かを責める方向に話が発展しない

これらに該当するのが天気の話題だということなんです。

なるほど、、、
天気を話題にした時の流れを振り返ると確かにそうですね。

更にココでポイントになるのが
話の内容が重要なのではなく、声をかけて、やり取りが始まることに意味があるという
点です。


私自身、そんな理屈は知らなかったけれど、誰に教えられるわけでもなく自然にやっていました。
つい先日も、この件で自己観察する良い機会がありました。

その時に、
時間を共にした相手は、仕事関係で週1回会う5歳下の女性です。地下鉄に乗るまでの道10数分間のことでした。

炎天下でお互い日傘をさしながら、自然に私の口をついて出たのが

「夏は、好きですか?」…でした。

相手:そうですねぇ…昔は苦手だったんですけど、最近は大丈夫なんですよね…
私:私は汗をかくのがいやで、夏はすごく苦手なんですよ
相手:私も汗かきですけど、寒いのはもっとつらいです

という感じで続いた後、熟年女性特有の体調不良の話題へと繋がりました。

この流れは、番組で解説していたルール「人が会話する時に守ると良いこと」に重なっていたようです。

それは、

・その時の状況に関係があること
・生活に関連があること
・その後、展開する可能性があること

この3点です。


誰かと一緒にいる時、
 何か面白いことを…
 少しでも有益なことを…
と、話の内容に意味を求めると、人と居るのが苦痛になります。

でも、
話しかけること自体に意味があって、
先(前述)のルールが守られていればOK!だと思うと、気がラクになります。

以前、受けた相談の中で、
早く仲良くなりたい、という思いから、オープンマインドを意識し、個人的なこと
を打ち明けて、逆に引かれてしまったというエピソードを思い出しました。

先にもお伝えしましたが、
人は親密になりたい欲求を持ちながら、
接近され過ぎるのを嫌う…という、相反する欲求があります。


安全領域のことを コンフォートゾーンと言いますが、私たちは心地よく居られるこの
領域を無意識に確保しています


お酒の席で意気投合し、急接近することもあるでしょう。

しかし通常は、自分の思いを小出しにしながら、相手の安全安心領域を侵さないよう気遣いながらの関わりです。


そういうこともあり、
大人になると人と親しくなるのは簡単ではありません。

よく言われる「運気は人が運んでくる」
このフレーズを聞いて、落ち込む人がいるのもうなずけます。

しかし、お天気の話題でも人間関係を繋ぐ入り口になると思うとどうでしょう?

程よく軽めの個人情報も織り混ぜられるお天気の話題は、相手を問わず万能ツールかもしれません。

そう考えると、
ちょっとした知り合いとの会話では
 相手の領域を侵害せず
 自分の領域も侵害されず
コンフォートゾーンが守られていることで、程よい時間を過ごせる
のだと思います。

これを知っていると
声をかけるのも・かけられるのも、負担が少なくて済むような気がしませんか?

短時間でも、間接的な話題から人となりの片鱗が適度に伝わるって、なかなかイイ感じです。


そんなことを思いながら、
試す機会があれば、一度、自己観察なさってみてください。

▼メルマガ「生きやすさのヒント!」第187号 2024年7月配信分から転載したものです。
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