危険な関係というと、男女間の危ない関わりを想像してしまいそうですが、ここでは関係そのものというより、ある特定の人とだけつきあいを深めている状態を指します。一極集中の偏った人間関係ではなく分散型の関係をすすめ、その理由を綴っています。
人間関係を振り返ると
・ 学生時代からの友だち
・ 趣味の友だち
・ 職場で気の合う人
・ サークルでのつながり
・ ママ友
…などなど関係はいろいろあると思います。
そんな中でも
人間関係で悩みを持つ人の傾向の一つに、先に示した「危険な関係」を続けているということがあります。
例えば、つきあいと呼べるのは
・ 職場関係の人だけ
・ ママ友だけ
・ 学生時代からの友人だけ
・ ご近所に居る一人だけ
・ 夫(恋人)だけ
このような一極集中型の関わり方は、居場所がそこだけということで、そのつきあいにトラブルが発生すると大変なことになります。それは人との関わり全てがうまくいかなくなったことを意味するからです。
関係がうまくいっている時は、親密になり話は盛り上がります。しかし一旦関係にヒビが入ると、親密だった分、修復が難しいこともあります。
そこで、居場所を複数持っておくためにも、人間関係を分散させることを心がけておくことが大切です。
人間関係を分散させてる….って?
具体的に言うと、、
職場・ママ友・学びの場・趣味のサークル、学生時代の友人など、関わりの場を複数持っておくということです。そうすると、一つのつきあいの場が少しくらいトラブっても衝撃は比較的軽くすみます。追い詰められた気分になることも少なく余裕を持った対処も可能になります。
また、
一ヶ所での関係がうまくいかなくても、他の場でうまくいっているなら自分だけがトラブルの原因ではないかもしれません。必要以上に自分を責めたり、落ち込んだりする必要も少なくなるわけです。
逆に
全ての場でうまくいかないのなら、自身に問題を抱えているかもしれない…と自己を振り返るきっかけにもなります。
このように居場所をいくつかもっておくことは、人生を豊かに快適に広げていく秘訣と言って良いかもしれません。
個としてのつきあい
昔とは違い、結婚しても女性が個人としてのつきあいを広げていく機会はどんどん多くなります。
ご近所、ママ友以外に職場・趣味・学びの場…と楽しみながら歳を重ね、成長しあえる交友関係に意識を向けることが、長寿社会での生きる糧になっていくように思います。
独身の方、ご夫婦だけの方、子育て真っ最中の方、どんな人生の途中であっても「分散型の人づきあい」は有効です。このことを心がけ、周囲への働きかけを少し変えてみるだけで、人間関係の広がりが期待できます。
何か興味を持ったものがあれば、そこには漏れなく人間関係がついてきます。
50代、60代、70代の方
「もういいよ、こんな歳だし」なんて言っていられないほどの長寿社会になりました。天寿を全うするまでの時間を消化試合で過ごすのか、楽しみを持ちながら過ごすのか….、気持ち次第で日々の活力に変化が出て来るように思います。
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▼加筆
1:2015年8月24日
2:2021年12月7日