その言葉、相手に届いていますか?

関係性 コミュニケーション

「いくら言っても言った通りにしてくれない」「何度会っても関係は深まらない」
これは相手が悪いのでしょうか?まずは、関係性から紐解きます。


このページの内容は、声のブログとしてスタンドFMで配信しています。

相手との関係が上手くいかない時、離れられる相手なら会わなければいい。でも、そうもいかないのが現実です。上司・部下、先輩・後輩、親子の関係であれば、強い方が威圧的な態度で言うことをきかせるということもあると思います。しかし、できるならそんな手段はとりたくない。まして、対等で仲良くなりたい相手なら尚のことです。

好き嫌いの好みで嫌い・嫌われるような仕方ないケースもあるでしょうが、それでも関係性を分解することで、少しでも変化があれば….という思いでお伝えします。

関係性にはステップがある

人は出会ってスグに親しい感情を持つということもありますが、多くの場合、段階があります。

 ① 安全 → ② 安心 → ③ 好意・好感 → ④ 信用 →    ⑤ 信頼

①知り合ったばかりの時は、相手が自分に危害を加える危険な存在じゃないか?など無意識に伺っている段階です。危害というのは、物理的なものも含みますが、多くは、物腰や言葉の表現などから気持ちを傷つける人ではないか?を感じとります。嫌味や皮肉を言ったり、無視するような相手を安全だとは思えません。

②安全な状態が継続すると、安心の段階に入ります。そして、この人と時間を共にしても大丈夫だと感じ、少しづつ気持ちを開いていく段階に入っていきます。

③安全・安心な状態から、話ができるようになると「この人、いい人だなぁ」というような好意・好感の段階に入ります。

④1〜3を経て、言葉に裏打ちされる態度などから信用に繋がります。

⑤「信用」相手の身なりや職業などから伝わって来るもので図られるものもあります。しかし、信頼は、相手の地位や職業などではなく、その人自身に対する敬意や尊重から成るものです

上記の段階の内、相手が自分から感じとるものにより、どの段階に居るか….によって、あなたの声が相手の胸に届くのか?逆に、相手の言うことをすんなり聞き入れ易いのかが変わってきます。好意・好感は難しい状態であったとしても、少なくとも安全・安心な状態がクリアされていない状態では良好なやりとりは難しいです。

ただ、
人は、好感を持っていない、信用できない相手にも、逆の態度を繕うことができます。大人になればなるほど、それが上手になるかもしれません。そして、本当のところ、こちらの意見など聞き入れられていないこともあるでしょう。

相手の態度にイラッとする前に、相手との関係性の段階を確認してみましょう。

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