自分をおとなしい、コミュニケーションが下手だと思っている方、性格を変えなければ….などの自己卑下的な思考を持っている方へ、「おとなしさの傾向」とその「向き合い方」を綴っています。
このページの内容は、声のブログとしてスタンドFMで配信しています。
おとなしい人と言っても、さまざまです。
例えば、
話したいことがたくさんあるけれど、言葉にせず控えめな人、うまく話せないので黙っている、また、頭に浮かぶことが少なく、言いたいことがなく発信しない人などタイプは一つに絞れないです。
ただ、どんなタイプの方でも、人とのコミュニケーションを円滑にしたいと思っている人は多いはずです。それで話し方教室に通われる方もおられるけれど、改善が見られなかったなど、落胆してカウンセリングを受けらる方もいます。
環境によって辛さは違う
ところが、
そのような方でも、学生時代は比較的問題を感じなかったという方は多いです。….というのは、学校では、気の合うタイプの人との交流で済んだからです。しかし、社会人になると、そうはいきません。好き嫌いを問わず、関わらざるを得ないシーンが多くなります。
会社などで意見を求められた時、何気ないおしゃべりの中で感想を言い合う時など、うまく話せなかったことが重なり、控えめな態度が常となってしまうことがあります。
それに加え、近年コミュニケーション能力について進言されることも多くなり、会話に不安のある人はいっそう消極的になってしまうかもしれません。
表現方法はさまざま
私が出会ってきた方の中には、言葉という手段ではなく、絵を描いて来てくださったり、撮影した写真を見せて下さったり、自作の消しゴムハンコの趣味を教えて下さった方もおられました。感激して拝見したことを覚えています。
表現方法は多種多様で、その人によって違ってもいいと思います。ただ、社会適応の場面では、少し機能的でないこともあります。
周囲の態度
このことを踏まえて考えると、何も話すことがないのではなく、苦手意識が強くなり話し出せないのであれば、周囲の人が待つ姿勢を持つことで変化も期待できるようです。
みんなの前でこれ見よがしに待つ….というのではなく、「いつでも聴く耳をもっている」という姿勢を伝えておく、という意味です。
発言力のある人がその場を持っていくことが多く、話さない、存在をスルーされるということがポジショニングされると、それを変えるのは難しくなります。
自責より工夫を….
周囲は待つ姿勢を、
ご本人は、スグに返答しようと焦る気持ちを解放する。
「少し考えさせてください」と返すなど、心に余裕を持たせるための工夫を身につけられると良いかなと思います。
私は、うまく話せることだけがコミュニケーション能力が高いとは思わないのです。人それぞれ、特有の味という点では、ぽつぽつ…とゆっくりでもいいし、人とは少し角度の違うものの観方から話してもいいと思います。
必要以上に自己卑下せず、自分の素直な感覚に耳を傾け、それを言葉にすることを心がければ、きっと光は見えてくると思います。
このページは音声でもお聴き頂けます ≫ 音声ブログ
コメント