相手を大切にする言動は一つに限りません。けれど、その中の一つとしてこれは忘れずに居なければ….という内容を綴ります。
▼このページの要約を声のブログとしてタイトルを変えてスタンドFMで配信しています。
相手を大切にするとは
相手を大切にする態度の中で挙げられるのが「相手の話を聴く」ということ。これが難しいと言われるのは、「聴く」ことがなんとも漠然とした表現だからなのでしょう。
「聴く」って?
「話を聴く」、「耳を傾ける」というのは、結局のところ相手のためになる聴き方をするということになります。この「相手のためになる」というのがポイントです。というのは、ただ、聞き流したり、こちらの興味の向くまま情報収集しているのとは違うからなのです。
難しそうに聞こえますが、分解してみると案外簡単です。
というのも、理解したつもりになっている内容を「具体的にどういう意味なんだろ?」と思ればオッケーだからです。
例えば
相手の「〜で悲しい」という発言に、私たちはつい「相手の”悲しい”」を「自分の”悲しい”」といっしょだと思い込んでいることが多いのです。でも、「相手の”悲しい”」と“自分が想像する相手の悲しい”が違っていることはよくあることです。
そこで
「悲しい...というと?」と問いかけてみます。
そうすると相手は、少し考え、語ってくれます。それを聴いてみると、「悲しい」というより、「悔しい」や「後悔」など、当の本人も自分の思いとズレた発言だったと分かることもあります。相手の気持ちを整理したり、再考するキッカケにもつながります。
このような問いかけは、相手のことを「わかろうとする」「わかりたい」という姿勢で聴いていることによって自然に口をから出てくるものです。
わかったフリをしたり、自分の見解を示そうとするあまり、相手の発言中に考え事をしていては難しいです。
私たちは、問題を解決したり、正しいことを言うことが相手の役に立つことだと思いがちです。でも、それが本当に役に立つことなのか?と考えると、その場しのぎの発言のようにも感じられませんか?
発言をせずにうんうん…と聴く他に、こちらも何かサポートの発言をしたい時は、上記のような方法もあることを覚えておくと、余裕を持って相手の話に耳を傾けることができます。
いくら身近な相手であっても、気持ちを丸ごと理解することは難しいです。完全理解に努めるよりも、わかろうとする態度の方が大切にされてることが伝わり、相手にとっては何より心の支えになります。
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